初めて歯科助手として働いたのは30数年前でした。その後結婚して、転勤族だった夫に伴っていろんな地でパートとして働いてきました。その中で印象に残っている患者さんのお話をさせて下さい。
 70代後半の男性 
若い頃は虫歯とは無縁で歯科医院に通った事が無かった。ところが、40を過ぎた頃から歯がグラつき始め噛むと痛くなり、我慢が出来なくなって歯医者に行ったら歯槽膿漏でもう抜くしかなかった。50代で総入れ歯になっちゃった。とのことでした。
お口の中、特に下顎の歯茎はまっ平らで、入れ歯が安定せずお食事するのも、お話するのもとてもご苦労されていました。
「若い頃から歯医者に通っていれば良かったよ。本当に後悔している」とおっしゃっていました。
 90代前半の女性
いつも、ご家族に付き添われてシルバーカーを押し歩いて来院されていました。検診とクリーニングを半年毎に受けられて、ご自分の歯が27本も残っていて「何でも食べられるの。たくあんも噛めるわ」と滑舌良くおっしゃっていました。

この女性の様に健康的に歳を重ねたいので、私自身も3~4か月毎に歯科検診とクリーニングを受けています。皆様もぜひ検診を受けて下さい。

歯科助手 増井